ようやく秋めいてきました。秋の展覧会シーズン到来です。
今、滋賀県では「神仏います近江」という特別展が開催されています。ミホ・ミュージアム、大津市歴史博物館、滋賀県立近代美術館の三館を会場とした大規模なもの。これは見逃せません。
まず、信楽会場のミホ・ミュージアムを訪れました。こちらでは釈迦入滅から天台仏教の確立までをたどる「天台仏教への道-永遠の釈迦を求めて-」が開催されています(~12/11まで)。
印象に残っているのは伝教大師最澄の肖像彫刻。眉間に皺を寄せた厳しい表情で座禅する姿は「大師」というより修行僧みたい。
展覧会にはミホ・ミュージアムの館蔵品も並んでいましたが、テーマとあまり関係ないものもちらほら……
一日ではとても三館まわれないので、宿を取りました。展覧会にちなんで延暦寺会館です。
延暦寺会館は延暦寺の宿坊。もちろん比叡山の山腹にあり、かなり急な坂道を登っていきます。カーブが多く、陽もすでに暮れていたので、ヒヤヒヤしました。でも、その甲斐あって眺めは絶景!眼下にきらめく街のあかりがきれい。
翌朝は根本中堂のお勤めに参加。参加は自由でしたが、めったにない機会だったので。
延暦寺会館から根本中堂まではすぐ。一般の参拝客はまだ来ていません。根本中堂のなかは薄暗く、ひんやりした空気が流れていました。正面には1300年間燃え続ける不滅の法灯。
読経の後、宿泊客の平穏無事を祈念して名前が読み上げられました。ありがたいですね。
比叡山を下りて大津会場の大津市歴史博物館へ。こちらでは日吉大社の信仰に焦点をあてた「日吉の神と祭」が開催されています(~11/23まで)。
圧巻は100体の神像彫刻。神像彫刻はなかなか拝見できないので貴重な機会です。三月に続いて建部大社の女神像に出会えたのが嬉しい。甲賀市の八坂神社に伝わった神像は髪が角のように尖っていてサリーちゃんのパパを思わせます。表情もユーモラス。
気になったのは特別展の作品の一部が常設展のスペースにあったこと。並べきれなかったのでしょうか……
最後は瀬田会場の滋賀県立近代美術館。滋賀県内の仏像を中心とした「祈りの国、近江の仏像-古代から中世へ-」です(~11/20まで)。
見慣れた姿の仏像が多いなか、惣持寺(米原市)の天部立像が異彩を放っていました。口を裂けんばかりに開いて何か怒鳴っているような吠えているような。
三館のなかではミホ・ミュージアムが一番良かったかな。やはり作品の見せ方が上手いし、ショップやレストランも充実しています。一方、公立の二館はいろいろと古めかしい感じ。私立と公立の姿勢の違いなのかもしれませんが、博物館や美術館では展覧会を見るだけでなく、食事や買い物も楽しみたいですね。
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